RTX1210 系統における IPoE とひかり電話の両立

IPv6 IPoE 接続とひかり電話サーバーを同時接続した場合の問題点(NTT西日本での OCN やぷらら)

IPv6 を利用するにあたり、PPPoE から IPoE への置き換えが始まっているようです。IPoE の場合、ユーザー名とパスワードを使わず、IP アドレスが割り当てられます。
RTX1210 や RTX1220 など(多分 RTX830 なども)の GUI で設定した場合、IPv4 のアドレスも取得してしまい、この IPv4 アドレスはひかり電話の接続に使用されるアドレスと同一のため、RTX に割り当てられる IPv4 のアドレスがひかり電話サーバーと競合し、電話が使えなくなってしまいます。
( 同一の IP アドレスを、RTX とひかり電話サーバーで取り合う )

解決方法

RTX に IPv4 のアドレスを割り振らなければいいわけで、YAMAHA の公式ページを参考に RTX の GUI の「コマンドの実行」から、

ngn type lan2 ntt
ipv6 route default gateway dhcp lan2
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 address dhcp-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 address dhcp
ipv6 lan2 dhcp service client
dns server dhcp lan2

を実行し、IPoE の設定を流し込みます。
上記は DHCPv6-PD の設定です。
RTX を HGW の下流に置いた場合は RAプロキシ方式で、HUB 等で ONU から直に分けた場合は DHCPv6-PD で接続する必要があるようですが、GUI の簡単設定を使わずにコマンドで設定した場合は IPv4 のアドレスを取得しないで IPv6 のアドレスのみを取得してくれました。
上記にはセキュリティ設定はありませんので、YAMAHA の公式ページを参考にするなどして、適時セキュリティ設定を行ってください。公式ページの例だと

ipv6 lan2 secure filter in 1010 1011 1012 2000
ipv6 lan2 secure filter out 3000 dynamic 100 101 102 103 104 105 106
ipv6 filter 1010 pass * * icmp6 * *
ipv6 filter 1011 pass * * tcp * ident
ipv6 filter 1012 pass * * udp * 546
ipv6 filter 2000 reject * * * * *
ipv6 filter 3000 pass * * * * *
ipv6 filter dynamic 100 * * ftp
ipv6 filter dynamic 101 * * domain
ipv6 filter dynamic 102 * * www
ipv6 filter dynamic 103 * * smtp
ipv6 filter dynamic 104 * * pop3
ipv6 filter dynamic 105 * * tcp
ipv6 filter dynamic 106 * * udp

のような感じです。ルーティングに関しては、自動で入る(例えば IPv4 を PPPoE で使用する場合は、PP のみ)ようで、特に設定は必要ありませんでした。

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